何故だか、ここ数日このブログに、「ゴールドムンド パイオニア dvd」で検索して訪れる人が多いようだ。
前に書いた事が全てではないので、これを機会に再び長々と意見したい。
話題に上がったゴールドムンド社のSACDプレーヤーEIDOS 20Aを批判している人たちの価値基準は、要するに見た目なのだろう。
写真でみた中のパーツが、安物のDVDプレーヤーと同じ。だから出てくる音もそれと同等の筈。
見た目が同じだったら同じになるって、どこの神様が決めたのか?
愚かという他ない。
愚かといえば、最近発売された新型車に対する批判も同様のものがある。
今年9月に発売された三菱自動車の新型「トッポ」のことだ。
この車は同じ三菱の「ekワゴン」のプラットホームと旧「トッポBJ」の金型を流用。Aピラーから後側のキャビン部分の外観は全く旧「トッポBJ」と同じという前代未聞の新型車である。
他にも流用部品は数多く、フロントグリルは「ekスポーツ」から、内装のインスツルメントパネルは「ekワゴン」といった具合で、ぱっと見完全な新造部品はフロントフェンダーパネルとバンパーぐらいしかないという凄い車だ。
当然のごとく、多くの批判的発言が各所で見られる。
「ニコイチw」「再発売」「黄泉がえり」
この辺は、ある意味真実だからまだ良い。だが、
「古い車を小手先の化粧直しで新しく見せて、車に詳しくない人間を騙そうとしている」
「消費者をなめるな。これで騙せるほど、みんな馬鹿ではない」
つまり、三菱は消費者を騙そうとしている、詐欺行為って事を言いたいらしい。
三菱は例の事件もあってイメージが悪いということもあろう。しかし、今回はその件は脇に置いといて他のメーカーの新型車ってことでも構わないが。
とにかく「騙されない」って言う、そこのあなたの話は間違っていると指摘したい。
トヨタの最量販車である「カローラ」だが、現行モデルは10代目になるが、これのプラットホームは9代目と基本的に共通のものを使用しているのである。同様に7代目と8代目もプラットホームを引き継いでのモデルチェンジだった。
更に突っ込めば、同じプラットホームを使用しているのは「カローラ」だけではない事は、車に詳しい人間であれば良く知られる事である。
つまり、外から見えない底板は共通で、上のボディーをとっかえて、別の車として売っている。これをやっているのはトヨタだけじゃない。どこのメーカーもやっている当たり前の話だがね。
で、話を新型「トッポ」に戻すと、これもプラットホームは「ekワゴン」で、上のボディーを乗せ変えたわけだ。やってる事はトヨタと大して違いはない。ただ見た目が大きくかわったか、旧型と殆ど同じだったかの違いでしかない。
「古い車を小手先の化粧直しで新しく見せて、車に詳しくない人間を騙そうとしている」
などといっている自称「車に詳しい人」は、見た目大きく変わっているトヨタ車では見事に騙されている、と言えはしないか?
そういう人間が、トヨタの騙しはもっと巧妙だというなら、納得するがそうは思えない。
「いや、基本的に同じプラットホームといっても、細かな改良や仕様の違いはある」こういう反論があるだろう。
全くその通り、私もそう思う。だからこそ詐欺でも何でもなく「新型」と堂々といえるのだ。
新型「トッポ」も見た目では判らない数々の改良が施されているから「新型」なのである。試乗してみれば、中身が同じではない事は実感できるはずだ。
ゴールドムンド社のSACDプレーヤーEIDOS 20Aについてはどうだろうか?
「写真を比較したら、パイオニアの安物DVDと同じ基盤だった。これで140万円は詐欺だ」
何を言いたいのか、もうお分かりだろう。
見た目だけで、何が判るのかと。
さて、ここからは分かっている人には言うまでもない蛇足だが、価値云々でなく単純にコストで計るなら、ゴールドムンド社のSACDプレーヤーEIDOS 20Aは充分に140万の値段が付く物と言えるだろう。
メーカーで開発や設計の現場に関わった経験者なら、すぐに分かることだが、金属部品の削りだしの一品物に掛かる値段は恐ろしく高い。アルミを削りだした縦横10センチに満たないL字アングルが10万円とか、よくある事だ。
大量生産のプレスで作られた安っぽい筐体と同じに見られたのではあんまりだろう。
削りだしの分厚いフロントパネル、これだけでもコストは100万円近いといっても不思議ではない。
独自電源のトロイダルトランス等オリジナルの部品も数多く使用されている。いずれも大量生産品ではなく一品物に限りなく近い代物なのだから、140万円は詐欺でも何でもなく、実費として納得できる値段と思う。
結局、詐欺だの何だのと言っている人は、大量生産品の価格しか知らないわけで、ものづくりの現場に触れれば、本当はそうした物の方が、ありえない低価格で売られている事に気付いていない。
比較に出されたパイオニアの方だって、本当はとても数万なんて値段で出せるものではない。それこそ使い捨ての労働者をこき使って、大量に売りさばくから出来る事だ。
さっき、安っぽいプレスっていったが、プレスの元になる金型の値段も馬鹿には出来ない。数百万掛かっている物を台数で割るから安いというだけ。
単純計算で生産台数が1/10になってしまったらコストも10倍で、これを安い値段で買えることを感謝しなくてはいけない。
パイオニアがゴールドムンドと同様に、1台1台ハンドメイドで似たような事をすれば、結局値段は同じになってしまうだろう。
じゃあ、逆にハンドメイドの物はコストが高いばかりで良い事はないのか?それについて私自身は、やはり大量生産品しか知らない貧乏人だから答える資格は無い。でも信じたいよね、絶対同じではないと。
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この三者の値段が殆ど同じってのが何とも。貧乏人は当然、軽自動車を選ぶだろう。