地球へ・・・ミュウの存在を置き換える
連続TVシリーズアニメとしてリニューアルされた「地球へ・・・」
大昔の劇場版をリアルタイムで観ている世代だし、最初は何を今更という感じだったのだが、ネットの無料ストリーム放送をきっかけに、ここ最近は毎週欠かさず観ている。
クオリティーの高いしっかりした作品で、感心している。
そこでふと思ったのだが、この作品で人類の異端であるエスパーの「ミュウ」という存在は、そのまんま「オタク」に置き換える事ができるのではないかと。
SD体制化での一般市民は、「ミュウ」を得体の知れない者、気持ちの悪い者として忌み嫌うのであるが、それは一般人が「オタク」をキモイと感じるのと同様である。
というか、「地球へ・・・」という作品のテーマは「一般人」対「異端者」であり、「オタク」に限らず全ての「異端者」をそこに当てはめて考える事ができるだろう。
一般人が、異端者に対し「気持ち悪い」と感じたり「排除したい」と考えるのは、自然であり普遍的感情なのだが、それでも尚彼らの側の都合、感情を思いやって、理性的に振る舞い、対立から融合への道を探ろうというのが、作者の掲げるメッセージなのだと思う。
原作をきちんと読み込んでいる旧来のファンからすれば、今更な話だとは思うが、近頃、明らかに「異端者」を差別、排除するような言論を見てしまい、余計にこんな感想をもってしまった。
土曜の午後6時なんて時間に、このアニメを観ているのは、まさに「オタク」しかいないのだろうが、むしろ「一般人」の若い世代にこそ観て欲しい作品だ。
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