さて、Cドライブのサイズが僅か4GBしかないEeePC 4G-Xに、MS Officeクラスの巨大なプログラムを沢山インストールしたい時にはどうしたらいいか。
手っ取り早いのは、SDHCカードをDドライブとして、ここにインストールすればよい。私は取りあえずおまけの4GBを利用したが、もっと必要であれば、16GBでも比較的リーズナブルな価格で利用できる。
相性に癖があるので、専用品が安心。
しかし、ただカードリーダーにSDHCを挿すだけではリムーバルディスクと認識されてしまい、一部のアプリはインストールできない。
全てのアプリに対応させる為には、ローカルディスクとして認識させる作業が必要だ。
また、書き換え回数に制限のあるSSDを保護する観点で、データが頻繁に記録されるマイ ドキュメントも、他のドライブに移動したいが、これもローカルディスクでなければならない。
以下、作業手順
1.Hitachi Microdrive Filter Driver ファイル名「xpfildrvr1224_320」を入手。
大人の事情があるようで、どこのブログもリンクを張っていない。検索して探す事。
2.xpfildrvr1224_320フォルダ内の「cfadisk.inf」をメモ帳等のエディタで開く。
3.35行目に
「%Microdrive_devdesc% = cfadisk_install,USBSTORDiskUSB2.0__CardReader_SD0__0100」
を付け加えて(上記「」内をコピペ)、保存。
4.USB2.0 CardReaderのデバイスプロパティを開き、「ドライバの更新」をクリック。
5.ハードウェアの更新ウィザードが表示されるので、「いいえ、今回は接続しません」を選択し、「次へ」
6.「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」を選択し、「次へ」
7.「検索しないで、インストールするドライバを選択する」を選択し、「次へ」
8.「ディスク使用」をクリックし、xpfildrvr1224_320フォルダ内の「cfadisk.inf」を指定。
9.OKをクリックし、以下「完了」するまでインストールを続行させる。
ちなみに、xpfildrvr1224_320フォルダは作業中に指定できる場所であれば、どこにあっても構わない。
ローカルのCでなくてもいいし、作業が終われば消しちゃう事もできる。
わかってる人には言うまでもないが、これに限らず、デバイスドライバは皆そうである。
容量が少ないので、ローカルのCドライブに置いたままにしない方が良いだろう。
ここまでは、EeePC 4G-Xのスロットに挿したSDHCカードをDドライブにする手順を示した。
それでは、USBメモリをローカルディスクにしたい場合はどうすればいいのだろう?
どこのブログも右へ倣えで、ググっても案外見つからないのだが・・・・・・
「%Microdrive_devdesc% = cfadisk_install,
USBSTORDiskUSB2.0__CardReader_SD0__0100」
「cfadisk.inf」に書き加える行の太字の部分が怪しそうである。
ちなみに、同じEeePCでも、
701SD-Xや901の場合は
「USBSTOR\DiskSingle__Flash Reader__USB__Device」
S101の場合は
「USBSTOR\DiskMulti___Flash_Reader____1.00」
となる。
ここの値がどこから導かれたのか、それがわかればUSBメモリをローカルディスクに設定する事が可能だ。
答えはズバリ以下の場所にある。
対象となるデバイスのプロパティを開き、詳細から
ハードウェアIDを参照し、表示される文字列の1行目がそれだ。
USB2.0 CardReaderのプロパティを開いた画像だが、「cfadisk.inf」に書き加えた値と一致しているのがわかるだろう。
要はここのパラメータを「%Microdrive_devdesc% = cfadisk_install,」のうしろにくっつけて書き加えれば、理論上※どこのメーカーのUSBメモリでもローカルディスクにできるし、EeePC以外の機種でSDHCカードをDドライブにする事も可能というわけだ。
※あくまで理屈では可能というだけで、必ずできるという保証はありません。自己責任でお試しください。
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このような極小サイズのカードリーダーをUSBメモリとして利用すれば、SDカードスロットを潰さずに利用できる。